精密なデータ制作と高度な製造スキルを活かしたオリジナルシール・ラベル印刷を展開。
株式会社デカプラス(東京都板橋区/柳井仁志社長)は、 精密なデータ制作と高度な製造スキルを活かしたシール・ラベル印刷を展開している。 主力製品は個人向け。ほとんどがオリジナルの1点モノなので、生産はデジタルプリントである。 耐擦過性が必要な製品も多く、表面加工は欠かせない。 同社ではPPラミネートや出力機のニス引き機能で加工していたが、コストや生産性の面から、 2013年5月にジェットグラフ株式会社のUV硬化型リキッドラミネーター「JetShield Laminator JS-13UV」(以下JS-13UV)を導入し、 オンデマンドシール・ラベル印刷の対応力を強化した。
同社が受注するオンデマンドのシール・ラベル印刷は、 1枚からの注文が多く、多品種・少量品をいかに効率的に作るかが重視される。 当初は、大判プリンターに備わっていたUVニス機能を利用して表面を加工していたが、 生産性の面で需要に追いつかなくなってきた。また、PPラミネート加工では、 コストと手間がかかるため、クライアントの求めるコストなどのニーズとのアンバランスが生じていた。
この課題をクリアするため柳井社長は、 低コストで効率の高い表面加工装置を検討していた。 まずインターネットで手頃なUVニス装置を検索。この中から製品を絞り込んでいくのだが、 ほとんどが自社の業務に不要な機能が付属していたり、価格面で希望に合わない。 ジェットグラフのJS-13UVだけは、シンプルな機能で、 価格も適正だった。 早速、実機を見るためにジェットグラフに問い合わせ、実際にサンプルや機能を確認したところ、 要求レベルを合致し、思った以上に使いやすかった。
「機械は毎日使うものなので、 最初のセットと最後の製品搬送が楽なものが良かった。 JS-13UVは、ウォームアップのタイムラグがなく、使いたいときに電源を入れれば、すぐに使えるので、 オンデマンドのシール・ラベル印刷との相性が非常に良いと思った。 また、抜き加工した後にコーティングができることも決め手になった」。
ジェットグラフのUV硬化型リキッドラミネーター「JS-13UV」は、 液体状のニスを紫外線照射により瞬時に硬化させ、表面に光沢感を与える。 最大幅A3ノビ(330mm)、最大厚12.7mmに対応。 A4サイズで900枚/時の処理速度を誇る。 ニスの循環方式を採用し、無駄を削減する。 上下ローラーが別々に駆動するダブルドライブ構造で、コーティングの最適条件を簡単に設定可能。 自動洗浄機能やニスポンプ供給の自動リバース機能による簡単メンテナンスを実現する。 簡単な操作性と低ランニングコスト、省スペースで、標準価格198万円(税込)と低価格。 オンデマンドの印刷物に光沢加工による付加価値を提供する。
導入から2ヵ月が経過した同機は順調に稼働し、 デカプラスの全体的な生産バランスを改善させた。 「JS-13UVは多い時で一日1,000枚通しているが、意外とニスが減らない。 今まで大判インクジェットのUVニス機能だけに頼っていたので、仕事が集中すると大変だった。 今では溶剤系インクジェット引き出来るため、生産速度に余裕が出てきた」と感想を述べる。
株式会社デカプラス 〒174-0054 東京都板橋区宮本町41-10
http://decaplus.jp/
精密なデータ制作と高度な製造スキルを活かしたオリジナルのシール・ラベル印刷を展開。 デザイン・データ制作から印刷・加工まで、一環対応する生産体制で、 近年普及したスマートフォンやポータブルオーディオ、ポータブルゲーム機に自分だけの装飾を施す 「オリジナルシール」の需要が伸びている。
デジタル・メディアソリューションズ2013より抜粋