Q:ペンタブレットとマウスの大きな違いは何でしょうか? |
A:ポインティングデバイスは、画面の位置を指定するために、画面の縦方向と、画面の横方向の数値を座標でコンピュータに知らせるためのデバイスといえます。その代表格であるマウスは、相対座標方式を使います。相対座標とは、たとえば現在カーソルの置いたある位置を(0,0)とし、そこから、動いた距離を(100,200)というように知らせます。
ペンタブレットの場合は、絶対座標方式でカーソルの位置をコンピュータに知らせます。例えば、800×600ドットの画面では、画面の左上が座標原点となり(0,0)で表わし、右下が(800,600)となります。それに対して、ペンタブレットのプレート上も画面の座標とそのまま対応し、プレート上の左上を(0,0)で表わし、右下が(800,600)となります。画面の座標とペンタブレットの座標がそのまま対応しているのです。
絶対座標方式では、文字を書いたり、絵を描くときに、通常の鉛筆や筆を使うと同じ感覚で使います。マウスの使い方に慣れている人にとっては、ペンタブレットを始めて使うと、思うようにカーソルを動かすことができないかもしれません。これは練習することにより、すぐに慣れますので、あきらめずに使いこなすようにしてください。 |
Q:筆圧機能とは何でしょうか? |
A:習字の筆などの場合、強く押し付けて書くと太く、軽く書くと細く書けます。この動きをパソコンで実現できるのがペンタブレットの特徴の一つです。ペン先を強く押したり軽く押したりしながら、描くことによって、線の太さを変えることができます。これが筆圧機能です。タブレット製品によって、筆圧レベルが512段階に対応しているもの、1024段階に対応しているものに分かれます。ジェットスタイラスは、1024段階の信号を識別できます。筆圧に対応したアプリケーションソフトによっては、筆圧によって描く線の太さが変わるだけでなく、色の濃淡を変えたり、色調が変わったりできるようになっているものもあります。 |
Q:電子ペンにある横のボタンはどう使うのですか? |
A:電子ペンのペン先に該当するのがマウスの左ボタンです。ペンの横にあるペン先に近いボタンは「ボタン1」といい、ミドルボタンに該当し、遠い方の「ボタン2」はマウスの右ボタンに該当します。ボタンの割り当ては、ユーザーの好みで変更することも可能です。「Pen Tabletウィンドウ」を開き、[ボタン]タブに切り換え、[ボタン設定]項目を設定してください。 |
Q:タブレットのペンを動かしていると、右クリックになったりしてしまうのですが・・・ |
A:ペンの持ち方を確認してください。ペンを持つときにペン横のボタン1あるいはボタン2を気がつかないまま押していませんか? ペンを持つとき、ペン横のボタンを押してしまいがちです。うっかり押さないようにペンの持ち方を工夫してみてください。 |
Q:タブレットをしばらく置いてから使うと、マウスポインタがすぐ動き出しません。 |
A:ペンの電池消耗を防ぐために、一定時間ペンを動かしていないと、自動的にスタンバイモードに入る仕様になっています。スタンバイモードから復帰するには、ペン先をプレート上で一度軽くたたきます。その後は、通常通り使うことができます。なお、スタンバイモードに入る時間の設定はできません。 |
Q:ペンタブレットが正常に動作しませんが、どこを最初にチェックすればよいですか? |
A: 〈ペンタブレットが動作しているか確認する方法1〉
1.タスクトレイ(タスクバーの右端)に「Pen Tabletユーティリティ」のアイコンが表示されているかどうか確認します
2.タスクトレイの「Pen Tabletユーティリティ」アイコンをダブルクリックします。
3.「筆圧」タブをクリックします。
4.「筆圧テスト」の枠内にペンで線が描けるか、ペン先をタブレットに当てて動かしてみて、動作を確認します。そのとき、強く押しつけると太い線になり、弱く押しつけると細い線になるかどうかも確認します。
〈ペンタブレットが動作しているか確認する方法2〉
1.デバイスマネージャを表示します。
たとえばWindows XPの場合でしたら、「マイコンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」を選択した後、「ハードウェア」タブをクリックし、「デバイスマネージャ」ボタンをクリックします。
2.「Tablet pointing devices」を開き、お使いのタブレット製品の名称が表示されているか確認します。
Windows XP・2000・Vista環境では、「Tablet WP-xxxxHID」という表示がされます。ジェットスタイラス「XP-5560A」をお使いの場合でしたら、「WP-xxxx」の部分に「WP-5540」という表示がされますので、このときはデバイスとして正常に認識されていることがわかります。
なお、パソコンの電源装置が貧弱な場合、USBから供給される電力が不足していると、ペンタブレットがうまく認識されないことがあります。ペンタブレット自体の消費電力はごくわずかですが、不足ぎみの状態で接続したとき、認識不良に陥る可能性があるからです。USBに接続している他の周辺機器を可能な限りはずした状態で、念のため、USBの別ポートに再度差し直してみてください。
電流不足が原因と見られる認識不良に関しては、以下のような抜本的な対策が必要になることがあります。認識不良のときは、たとえ電気が補充される形のUSBハブを使っても、改善されないケースが多いようです。
(1) 電源装置をより大きなW(ワット)数のものに交換する。
(2) 増設したメモリや内蔵ドライブ、拡張カード類の取り外しを検討する。
(3) USBで同時に使用する機器を見直す。 etc |
Q:マルチディスプレイ上でうまく動作しません。 |
A:デュアルディスプレイ環境でのタブレットの使用はOSやビデオカード、ビデオカードドライバのバージョンなど様々な要因の影響を受けるため、動作保証をしておりません。 |